Cochinilloを食べ、Carraovejasのワインを飲みながら、私は死にたい

赤ワイン

パゴ・デ・カラオベハス / Pago de Carraovejas

  • [ブドウ品種]ティント・フィノ(テンプラニーリョ)ほか / Tinto Fino (Tempranillo)
  • [ボデガ名]パゴ・デ・カラオベハス / Pago de Carraovejas
  • [収穫年]2017年
  • [生産地]カスティーリャ・イ・レオン州D.O.リベラ・デル・ドゥエロ/ Ribera del Duero

スペイン赤ワインのベンチマーク「カラオベハス」

赤紫色の色合い。香りは熟した果実やバルサミコに加え、得も言われぬスパイスの複雑さも立ちこめます。味わいは酸味と果実味がバランスよく一体化し、余韻も長く続きます。伸びやかなのに繊細さもあり、最後の一滴まで品質の高さが感じ取れウレシイ。リベラ・デル・ドゥエロはもとより、スペイン赤ワインの目指すべき規範(ベンチマーク)となっているのが、この「パゴ・デ・カラオベハス」です。

ペニャフィエル城の麓に広がる畑

カラオベハスが作られるリベラ・デル・ドゥエロのペニャフィエル村は、スペイン中北部、カスティーリャ・イ・レオン州バリャドリ県に位置し、この地区の赤ワイン生産において最も長い歴史を誇ります。街の真ん中には10世紀に建てられた趣のあるペニャフィエル城がそびえていて、現在はワイン博物館としてワイン愛好家にも人気あるスポットです。ボデガは城のすぐ麓、村を見下ろす小高い丘の上にあり、所有する敷地内には最良の条件が揃う由緒あるブドウ畑をいくつも抱えています。

コチニージョ・デ・セゴビアに合うワイン

カラオベハスの創業者ホセ・マリア・ルイス氏は、1972年の世界ソムリエ・コンクールでブロンズ・メダルを受賞。1982年からはセゴビアでレストラン経営に着手し、「子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)」を考案し大変な人気を博し、商標登録されるまでになっています。ソムリエ、シェフという2足の草鞋を履く一方、この名物料理に合う「最高のワイン」を作ろうと、自らリベラ・デル・ドゥエロのペニャフィエル村にあるカラオベハスの山腹にある畑を見つけワイン生産に乗り出したのが1987年のことです。
卓越した嗅覚と革新的思考を持ち合わせた氏が、伝統的な醸造方法と先端技術を駆使して生み出した「パゴ・デ・カラオベハス」は、スペイン最先端のワインとして高く評価されています。世界的なワイン評論家ロバート・パーカーも「Jose MariaのCochinilloを食べ、Carraovejasのワインを飲みながら、私は死にたい」という逸話が残っているほどです。
=>このワインのご購入先 「特選スペインワイン発見!」

Tomomi Inoue

Tomomi Inoue

広告および編集の企画・取材・制作を続けて40有余年のライター。数多くの企業の広報活動に携わる一方、ワインジャーナリストや醸造家との親交を通じて、スペインワインの素晴らしさに魅せられ、ポータルサイト「スペインワイン発見!」、販売サイト「特選スペインワイン発見!」を開設するほか、SNSを活用しながらスペインワインの普及に努めている。世界最大のワイン教育機関 WSET が発刊する「Wines & Spirits(レベル3)」日本語版の翻訳・監修をはじめ、ワインにまつわる記事も執筆している。

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